TABI-KYAKU 想いが旅する飛脚便

  
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七夕の日に贈る、夢を追う仲間への飛脚便

2016.07.07

共に夢を追う仲間へ、エールを贈る飛脚事例です。

依頼者さま Aさん(20代男性)Bさん(20代女性)
受取人さま AさんとBさんの会社の同僚11人
配達理由 教員試験を目前にひかえた同志に、元気がでる演出とエールを贈りたいから。
飛脚距離 35km(東京~埼玉)

立ち飲み屋で依頼?!2人の男女との出会い。

いつも依頼はひょんなところからやってくる。 私は苦手なパクチーの克服に向け、経堂のパクチー専門店「paxti house tokyo」で1人奮闘している時のこと。 (今思えば、シュールな光景。笑)

1人黙々と食していると、樽机を挟んで正面に、20代後半くらいの男女2名がやってきた。

どうやらこのお店は初めてらしく、注文を決めるのに苦戦しているらしい。 そこで、私のパクチー克服第1号を飾った衝撃的な美味さの「パクチー天ぷら」を勧めてみた。 (普段は臆病者で声はかけられないが、この日は克服できた感動で、テンションが異様に高かった。)

そこからお酒の力も借りながら、話がはずみ、 お互いの名前や仕事の話をすることになった。

2人は、会社の同僚らしく、 普段は、教師アシスタントを派遣する会社に勤めているようだ。 夢は学校の先生になることで、職場の同僚13人が皆、そこで職場経験を積みながら、 教員試験に向けて勉強しているようだ。

話を聞けば聞くほど、彼らの熱量が伝わってくる。 今の会社は2年しか在籍できず、年に1回の教員試験を2度落ちると、職を失うらしい。 過去には、2年で合格できず、教師の夢を諦めて、一般企業に就職する人も少なくはないとのこと。

そんな環境に身をおき、自らを奮い立たせる彼らは、 仕事終わりに、同僚たちと勉強会を開き、それぞれ問題を出し合ったり、 ライバルとして、切磋琢磨しあっているようだ。

そして、なんと、、 2週間後に教員試験が待っているとのこと。 (飲んでて良いのかなぁ〜は言えず。笑)

「この機会を逃したら二度と伝えられないと思うんです。」

話を聞いていて、どんどん熱くなる私も、 自分の仕事について聞かれ、100倍返しだのごとく熱く語った。

次第に観衆は、3人から10人へ増えていた。笑

話し終わったあと、2人は何か話し混み、僕に相談をしてきた。 「こんな飲みの席でいうのもあれなのですが、僕たちの想いも運んでもらえますか?」 「紳吾さん(私)と出会ったのも、偶然じゃないと思うんです。多分いま伝えないと、 二度と伝えられない気がするんです。だから、、」

酔っているテンションで言われているのかなぁと初めは疑ったが、 彼らの目は真剣で、とてもワクワクしている表情だった。

詳しく話を聞いた。 「自分たちは今年が1年目、もちろん受かりたいけど、2年目もある。 でも今年2年目の人たちはもう後がない。最近の彼らは切羽詰まっていて、 時に泣きだす人もいるくらい、今の職場は暗いムードになっている。 そこで、飛脚便で皆を元気づけたい。そして、皆で合格しよう!って活気づけたい!」

熱く語る2人に心奪われた僕は、 一度トイレで冷静になり、この話を全力で受けることにしました。

改めてちゃんと話し聞いた方が良いかなぁ。飲みの席やし。。 と考えていると、彼らは店を出て、20分くらい帰ってきません。

あれ?! 不思議におもっていると、

バタン!扉の音。 目の前には汗だくの2人、手にはルーズリーフ。 どうやら今の気持ちを手紙にしたく、手紙を買いに文房具屋を探したが、 夜の21時、どこも閉まっていて、ドラックストアでルーズリーフを買ったよう。笑

なんて、熱い人たちなんだ。とあっけにとられていると、 2人は周りのお客さんを気にせず、樽机の上で手紙を書く。 しかも、同僚全員へ12通も。

お店の店長も何事だと言わんばかりに出てくる。 そして事情を説明すると、ランナーだった店長も応援するぞ!と熱い。笑 周りのお客さんも、飛脚便の話をすると、何かできることないか!?と 現地の風景を収めるカメラ撮影を手伝ってもらった。笑

このお店には本当素敵な人ばかり集まるようだ。 (今は閉店してしまいました。。。涙)

そして、30,40分くらいだろうか。 書き終わった2人から手紙を託され、細かい話は後日させてもらうことになった。

同僚11人への飛脚便が決定!企画を企てる。

数日後、彼らとのTV会議。 ・飛脚の走るルートはどうするか。 ・当日はどんな演出にするか。 ・試験を控えた2人ができることはないか。 などなど、飛脚便では依頼者と一緒に企画を組み立てていく。

そして最終的に決まった流れはこれだ。 1.仕事終わりに、依頼者の2人が皆んなに呼びかける。 2.スクリーンに映像が投影。  2人が勉強時間を割いて、神社に合格祈願をしにいく様子。  スクリーンに映像が投影。飛脚が手紙の依頼を受けて、職場に向けて汗だくになりながら走ってくる様子。  最後に教室の扉の取っ手に手をかける映像。 3.映像が終わったタイミングで、飛脚登場。 4.挨拶と背景を伝える。 5.手紙授与式開催。 6.2人から直接想いを述べる。 7.サプライズ映像、第二弾。(依頼者にも内緒で。)  全国、世界中で頑張る同世代教員たちからの応援ビデオレター。  職場の上司からの応援ビデオレター。  七夕の短冊に書かれた全員の想いを綴った映像。 8.有志一人一人から、同僚皆へのビデオメッセージ。 9.締めの挨拶

同僚11人に向けた飛脚便がスタート!!!

作戦会議から1週間後、 私は「paxti house tokyo」の前に立っていた。 飛脚便は基本スタートとゴールは依頼者と一緒に決める。今回は全ての縁をつないでくれた お店から職場のある埼玉県所沢と決まった。

彼らのルーズリーフを色鮮やかな和紙でコーティングし、 飛脚特製の風呂敷で包み、いざスタート。 (この時はまだコスチュームが完成していなかったので黒色コーデ。笑)

おおよそ35kmほどだ。 七夕前日に撮影を終え、翌日に渡すというシミュレーションで決まった。

この日は7月6日、夏真っ只中。 なんと、、、天気予報には猛暑注意報の文字が。

気温は確か35度越え。

えらい35が続くなぁと、想いながら、 汗だくで走る。

後ろにはサポートスタッフとして 前職の同僚が自転車をこぎながら撮影や水分補給を担当してくれる。 彼女なしでは務まらない配達だ。

夕方に出発をし、井の頭公園あたりまでは、 猛暑。猛暑。猛暑。 マラソン大会で鍛えていても、この季節に長距離を走ることがないため、 精神的にも体力的にも疲労が蓄積されていく。

でも、一心不乱に走る。 そして、リポートしたり、 彼らの試験会場を巡ったり、 翌日の演出を頭の中で練習したりする。

次第に日が落ち、 気づくと夜の9時。 やっとのことで、現地に到着。 100%皆いない時間だ。笑

でも、 本番は明日。成功しますように。と景気付けに温泉とビールに浸る。 サポートありがとう、同僚よ。君がいなけりゃどうなってたか。笑

到着。いよいよ皆に手紙を届ける!

本番当日。 仕事終わりの17時に飛び込む。 実はこの時のために、ただ走るだけでなく、 TV会議で様々な仕込みを盛り込むことにしていた。

時間は刻々と迫る。 毎度そうだが、教室に登場するのは、本当に緊張する。 まるでお笑い芸人がステージ裏で待機しているような気分。 (お笑い未経験やけど。笑)

扉の向こうに耳をすませ、映像が終わったタイミングで、 扉を開け、登場!!

「どうもー!飛脚便でーす!!」

「わーーー!すげえええ!」

心の声「よっしゃ。温かい人たちでよかった!」

周りがざわついている中、 挨拶を終え、背景を伝える。

すると、 1人の女性が泣いて、 コンタクトレンズを皆で探すという時間が生まれる。笑

そして、いよいよ手紙の贈呈。 一人一人名前を読み上げて、僕の手から渡させてもらう。 恥ずかしげに手紙を受け取り、封を開け、読む。

今までの緊張がほどけたのか、 男性も泣く。笑 (これは同僚が面白いと撮影した写真)

そして、 最後は依頼者の2人から、改めて想いを伝える。 場の雰囲気は時にしんみり、時に温かくなる。

その後ろで、涙ぐむ私。。笑

話が終わり、依頼者の2人がすっきりした表情になったところで、 飛脚からのサプライズ映像を投影。

何か僕からもエールを送れないかと考えた結果、 同世代で世界中で教師をしている人たち10人くらいから、 「教師ってこんな良いことがあるよ。勉強は大変だけど、諦めずに頑張って!」 というメッセージはどうだろうと思いつきで集めた映像を流した。

さらに、 職場でお世話になっている人からの応援メッセージなど、集められるものは全部集めた。

笑顔で、まっすぐとスクリーンを見てくれる人たちに、 心ゆすられながらも、無事サプライズ終了。

涙腺崩壊、感動のサプライズ。

最後に、依頼から届け終わるまでの一連の映像を全員にプレゼントするために、 「どんな結果であれ、この素敵な関係がつづきますように。」という想いも込めて、 一人一人同僚みんなに向けたビデオメッセージを収録させてもらい、終了。

身支度をすませ、会場を後にしようとすると、 全員が一列に並び、僕にパクチー柄の寄せ書きをいただいた。 二度目の涙腺崩壊の危機に、さらされながら、 ゆっくりとその場を去りました。

後日、一通のメールが。 そこにはお礼のメッセージと短冊にこんなのが書いてありました。 そして試験終了後、お礼にと皆がご馳走してくれました。

これだから、飛脚便はやめられない。

依頼主より飛脚便の感想

AさんBさん

この度は、僕たちのサプライズに付き合ってくださいまして、本当にありがとうございました。

皆の喜ぶ顔が見れて本当によかったです。サプライズした甲斐がありました。今回、同じ志をもった13人と出会えたことが本当に嬉しくて、紳吾さんと運良く出会えたので、依頼させていただきました。

僕はこの13人全員で、絶対教師になりたいと思っています。!試験がんばってきます!!